彦根に引っ越してからまとまった改装の時間がとれなくて、プレハブ小屋の寝室の床はずっとコンパネを置いただけの状態でした。

最初は一部、地面のジャリが露出した状態で寝泊まりしていました。

家の中に外のような、(ワイルドな?)エリアがあるのは、個人的には結構和めました。

「部屋の中に石庭を作ったらいいかも!」って妻に言ったら、速攻で却下されましたが…

コンパネの素っ気ない佇まいも嫌いではないのですが、これから冬本番となる季節、床からの冷気をジワジワ感じてきたので、年末からお正月にかけて、床の改装を行いました。

 

まずは、床下の露出した土の部分に砂利を敷き詰めました。

大きなジャリと小さなジャリの2種類をブレンド。

これだけで結構湿っぽい土が良い感じに落ち着きます。

その後フローリング材を貼るために床の骨組み(根太)を補強しました。

 

根太となる木の部分以外には断熱材としてスタイロフォームを敷き詰めました。

母屋のように人工的な素材を使わない改装をしようとも思いましたが、このプレハブは元々そういう作りになっていないので、少々無理があるように思いました。

プレハブ小屋では現代的な工事の手法でより快適になるように改装し、身を持って暮らしてみた方が、より母屋との違いがよく分かるようになるんじゃないかな、という気がしました。

 

キッチン部分の床はダークブラウンなので、寝室の床はコントラストをつけて白木にすることにしました。

ホームセンターで状態の良いホワイトウッドが手に入ったので、サンディングして表面を滑らかにして、角の面を取って床材に加工しました。

ここでは素材を生かして(過度な実験はせずに)、「定尺張り」で施工しました。

天井材の遊び心のある張り方との対比が効いて良い結果となりました。

仕上げは蜜蝋ワックスを塗って、白い木の色をなるべくキープするようにしました。

 

寝室の内装が完成したので、スピーカーMONOで早速試聴会。

インテリアのイメージに合わせて、グレーのMONOを置きました。

 

床がしっかりすると音の響きがずいぶんと変わります。

木の自然な反響音が気持ちよいです。

クラシック音楽が特によく合います。

 

空間が変化して、改装前によく聞いていたNHKラジオ第1(AM)から、BBCのRADIO3を選局するようになりました。

15年前のロンドン留学時に住んでいたフラットの空気感や音を頻繁に思い出します。

ものづくりを始めたばかりのあの頃の気持ちもラジオの音と一緒に再生されているような…

日常を取り巻く音や空間がこころに与える影響はとても大きいですね。

 

青柳亮

2016年1月15日金曜日

床で生活は変わる

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